ホーム > アルバム > 8.574704 ヘンゼルト:エチュード全集(田所光之マルセル)

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レーベル

アルバム情報

カタログ番号
8.574704
資料
ジャンル
クラシック
カテゴリ
器楽曲
作曲家
アドルフ・フォン・ヘンゼルト Adolf von Henselt
アーティスト
田所光之マルセル Marcel Tadokoro

ヘンゼルト:エチュード全集(田所光之マルセル)

HENSELT, A. von: Piano Études (Complete) (Marcel Tadokoro)

このページのURL
https://ml.naxos.jp/album/8.574704

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アドルフ・フォン・ヘンゼルト - Adolf von Henselt (1814-1889)

**:**
12の性格的練習曲 Op. 2

12 Études caractéristiques, Op. 2

録音: 24-26 September 2024, Wyastone Concert Hall, Monmouth, UK
この作品のURL
https://ml.naxos.jp/work/10842521
**:**
»  第1番 ニ短調「嵐よ、おまえは私を打ちのめすことはできまい!」
1.

-

No. 1 in D Minor, "Orage, tu ne saurais m'abattre!"

**:**
»  第2番 変ニ長調「私のことを時に思い出してください、私はいつもあなたのことを思っています!」
2.

-

No. 2 in D-Flat Major, "Pensez un peu à moi, qui pense toujours à vous!"

**:**
»  第3番 ロ短調「私の願いを叶えてほしい!」
3.

-

No. 3 in B Minor, " Exauce mes vœux!"

**:**
»  第4番 変ロ長調「二重唱 ― 愛の安らぎ」
4.

-

No. 4 in B-Flat Major, "Duo. Repos d'amour"

**:**
»  第5番 嬰ハ短調「嵐の人生」
5.

-

No. 5 in C-Sharp Minor, "Vie orageuse"

**:**
»  第6番 嬰ヘ短調「私が鳥なら、おまえのところに飛んで行くのに!」
6.

-

No. 6 in F-Sharp Major, "Si oiseau j'étais, à toi je volerais!"

**:**
»  第7番 ニ長調「そう、青春は黄金の翼をもっている!」
7.

-

No. 7 in D Major, "C'est la jeunesse, qui a des aîles dorées!"

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»  第8番 変ホ短調「おまえは私を魅惑し、操り、そうして水底へ引き込んで行く!」
8.

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No. 8a in E-Flat Minor, "Tu m'attires, m'entraînes, m'engloutis!" (alternative version)

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»  第9番 ヘ長調「恋愛の青春、至福の時、ああ、おまえは逃げ去って行く!それでも思い出は残る」
9.

-

No. 9a in F Major, "Jeunesse d'amour, plaisir céleste, ah tu t'enfuis! Mais la mémoire nous reste" (alternative version)

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»  第10番 ホ短調「小川が海に広がるように、愛しい人よ、私の心はおまえを待ち焦がれている」
10.

-

No. 10 in E Minor, "Comme le ruisseau dans la mer se répand, ainsi, ma chère, mon cœur t'attend"

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»  第11番 変ホ長調「 眠っているのか?、我が生命よ」
11.

-

No. 11 in E-Flat Major, "Dors tu, ma vie?"

**:**
»  第12番 変ロ短調「数多のため息と追憶、不安に苛まれ、ああ!私の心は波打っている」
12.

-

No. 12 in B-Flat Minor, "Plein de soupirs, de souvenirs, inquiet, hélas! Le cœur me bat"

 
**:**
12のサロン用練習曲 Op. 5

12 Études de Salon, Op. 5

録音: 24-26 September 2024, Wyastone Concert Hall, Monmouth, UK
この作品のURL
https://ml.naxos.jp/work/10990726
**:**
»  第1番 英雄
13.

-

No. 1 in C Minor, "Eroica"

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»  第2番 ト長調
14.

-

No. 2 in G Major

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»  第3番 イ短調「魔女の踊り」
15.

-

No. 3 in A Minor, "Hexentanz"

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»  第4番 ホ長調「アヴェ・マリア」
16.

-

No. 4 in E Major, "Ave Maria"

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»  第5番 嬰ヘ短調「失われた祖国」
17.

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No. 5 in F-Sharp Minor, "Verlorene Heimath"

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»  第6番 変イ長調「嵐の後の感謝の歌」
18.

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No. 6a in A-Flat Major, "Danklied nach Sturm" (alternative version)

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»  第7番 ハ長調「妖精の輪舞」
19.

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No. 7 in C Major, "Elfenreigen"

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»  第8番 ト短調「合唱リフレイン付きのロマンス」
20.

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No. 8 in G Minor, "Romanze mit Chor-Refrain"

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»  第9番 イ長調
21.

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No. 9 in A Major

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»  第10番 ヘ短調「飛び去りし幸福」
22.

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No. 10 in F Minor, "Entschwundenes Glück"

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»  第11番 ロ長調「愛の歌」
23.

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No. 11 in B Major, "Liebeslied"

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»  第12番 嬰ト短調「亡霊の夜行」
24.

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No. 12 in G-Sharp Minor, "Nächtlicher Geisterzug"

 
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練習曲 イ短調
25.

Étude in A Minor

録音: 24-26 September 2024, Wyastone Concert Hall, Monmouth, UK
この作品のURL
https://ml.naxos.jp/work/10990727
 
**:**
牧童の別れの言葉(ゴンドラ) Op. 13, No. 2
26.

La Gondola. Étude, Op. 13, No. 2

録音: 24-26 September 2024, Wyastone Concert Hall, Monmouth, UK
この作品のURL
https://ml.naxos.jp/work/10990728
 

このアルバムのレビュー

レビュアー: アルバム紹介(公式) 投稿日:2025/06/01
【田所光之マルセル、待望のデビューCD。ロシア・ピアノ楽派の栄光の原点、ヘンゼルトのエチュード全集で颯爽登場!】
英『Gramophone』誌で「心と指が完全に一致し、どんな音楽でも自在に操ることができる真の音楽家」と称賛されたピアニスト、田所光之マルセルのデビューCDがNAXOSレーベルより登場。リヒテル、ギレリス、キーシン等など、綺羅星のような名ピアニストを輩出する「ロシア・ピアノ楽派」の礎を築いたとされるヘンゼルトのエチュード全集です。
1814年にドイツに生まれたアドルフ・フォン・ヘンゼルトは 幼少期から音楽の才能を示し、ウィーンでフンメルやゼヒターに師事。ウェーバーの音楽に深く傾倒し、14歳でその幻想曲を演奏してデビューを果たしました。1838年からは移住先のロシアで活動。ピアニストとして高度な技巧を持つ彼の演奏と教育はロシア・ピアノ楽派の発展にも寄与しました。ヘンゼルトは1曲ずつ異なる調性で書かれた練習曲を残しており、その中で技巧の伝授に加えて芸術作品としての価値を追求しています。各曲にフランス語で詩的なタイトルが付された「12の演奏会用性格的エチュード」作品2は、激しい嵐のような情熱を描く第1番、親密な情感が込められた第2番や第3番など、弾き手は内面的な情感を解釈して伝える力量が問われます。第6番の「もしも私が鳥だったら、お前の元へ飛んでゆくのに」はラフマニノフも愛奏した曲として有名。「12のサロン用エチュード」作品9では、第1曲「エロイカ」はベートーヴェン風の力強い音楽、第3曲「魔女のダンス」は悪魔的な情景を想起させるなど、タイトルも曲の性格もより直接的となっていますが、いくつかの曲はタイトルが空白のまま残され、弾き手の想像力に委ねられています。1876年出版の「練習曲 イ短調」は、複雑に交錯するリズムと個性的な旋律が融合、1841年出版の「ゴンドラ・練習曲」は水の描写を巧みに表現した短いながらも印象的な作品です。

知られざるロマン派の作品に新たな光を~「ドイツ出身でありながらロシアに渡り、のちに「ロシア・ピアノ楽派の礎を築いた存在」として知られるアドルフ・フォン・ヘンゼルト。その比類なき技巧はリストにさえ羨まれ、彼の孫弟子にあたるラフマニノフも「最も影響を受けたピアニスト」としてその名を挙げています。
私がヘンゼルトの存在を知ったのは、作品2の6(通称「鳥のエチュード」)のラフマニノフによる録音を聴いたときでした。そのあまりの魅力に、すぐに楽譜を探しに行ったことを今でもよく覚えています。このエチュード集の最大の魅力は、まるで鍵盤の上を飛翔するような広いインターバルを要する超絶技巧と、ドイツ・ロマン派に特有の内省的かつ詩的な音楽性との融合にあります。作品の多くには詩のようなタイトルが添えられ、内面の感情を静かに語りかけるものから、鳥や海、嵐などの自然を描写する標題音楽的要素を感じさせるものまで、その表現は実に多彩です。そして何より、超絶技巧と詩的な音楽性が高次元で融合した本作は、彼の作品群の中でもひときわ異彩を放つ、唯一無二の存在であり、まさにヘンゼルトの最高傑作と呼ぶにふさわしいものだと確信しています。このたびの録音を通して、ヘンゼルトの作品が持つ豊かな魅力を、より多くの方にお届けできることを心から願っています。」
??田所光之マルセル

【田所光之マルセル プロフィール】
日本人の父とフランス人の母の間に生まれ、多様な文化の中で幼少期を過ごす。8歳よりピアノをはじめ、名古屋市立菊里高等学校音楽科卒業後、パリ国立高等音楽院に満場一致の首席で入学。ジャン=フランソワ・エッセール、フローラン・ボファール両氏のもとで学んで同音楽院ピアノ科を卒業し、続いて同音楽院の修士課程を修了。その後、パリのエコール・ノルマル音楽院に奨学生として入学。レナ・シェレシェフスカヤ氏のもとでさらに自らの音楽に磨きをかけた。ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで審査員長特別賞、サンタンデール国際コンクールで第3位を受賞するなど、数多くのコンクールで受賞を果たした。ほかにもオリヴィエ・ガルドン、マルク・ラフォレ、エフゲニー・ボジャノフ、海老彰子、長野量雄、田島三保子、鈴木彩香の各氏からも教えを受け、田所は自身の音楽をより一層厚みのあるものにしている。日本と欧米各国でソロ、室内楽、オーケストラとの共演を続けている。
レビュアー: yasu 投稿日:2025/06/06
《衝撃のデビュー・アルバム!ロシア・ピアノ楽派の栄光の原点》 ピアノの魔術師フランツ・リストが羨むほどの技巧を持ち、ラフマニノフが最も敬愛した作曲家の一人ヘンゼルト(ラフマニノフによる演奏もあります 8.111413、8曲目)。英『Gramophone』誌で絶賛されたピアニスト、田所光之マルセルさんのデビューアルバムは、彼自身も思い入れの深いヘンゼルトのエチュード全集です。目まぐるしい超絶技巧から美しいカンタービレまで、繊細なタッチから紡ぎ出される音は、練習曲の域を越えたピアニズムを堪能することができます。6/7(土)「題名のない音楽会」の放送に出演!

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