ホーム > アルバム > C8089 ブルックナー:交響曲第2番(1877年稿・ホークショー版)(リンツ・ブルックナー管/ポシュナー)

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レーベル

アルバム情報

カタログ番号
C8089
資料
ジャンル
クラシック
カテゴリ
交響曲/管弦楽曲
作曲家
アントン・ブルックナー Anton Bruckner
アーティスト
マルクス・ポシュナー Markus Poschner , リンツ・ブルックナー管弦楽団 Linz Bruckner Orchestra

ブルックナー:交響曲第2番(1877年稿・ホークショー版)(リンツ・ブルックナー管/ポシュナー)

BRUCKNER, A.: Symphony No. 2 (1877 version, ed. P. Hawkshaw) (Complete Symphony Versions Edition, Vol. 9) (Linz Bruckner Orchestra, M. Poschner)

このページのURL
https://ml.naxos.jp/album/C8089

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アントン・ブルックナー - Anton Bruckner (1824-1896)

**:**
交響曲第2番 ハ短調 WAB 102 (1877年稿・ホークショー版)

Symphony No. 2 in C Minor, WAB 102 (1877 version, ed. P. Hawkshaw)

録音: 1 February 2022, Rehearsal Hall, Musiktheater, Linz
この作品のURL
https://ml.naxos.jp/work/10165052
**:**
»  I. Moderato
1.

-

**:**
»  II. Andante: Feierlich, etwas bewegt
2.

-

**:**
»  III. Scherzo: Mässig Schnell - Trio: Gleiches Tempo
3.

-

**:**
»  IV. Finale: Mehr schnell
4.

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このアルバムのレビュー

レビュアー: アルバム紹介(公式) 投稿日:2023/06/01
CAPRICCIOレーベルと国際ブルックナー協会の主導で、ブルックナーの生誕200年にあたる2024年までにブルックナーの全交響曲のすべての稿(バージョン)を録音しようという企画、 「#bruckner2024」の第9弾。問題の多い第2番の第2稿に新たな光を投げかけるホークショー版による録音が登場。#bruckner2024の監修者で当CDに使われた楽譜(NBG III/1: 2/2 出版準備中)の校訂者ポール・ホークショーは、当CDに寄せた原盤解説の中で第2番の歴史をこのように整理しています。1871年作曲着手、翌72年9月完成。同年中の演奏を目指してオットー・デッソフ指揮ウィーン・フィルがリハーサルに取り組むも、演奏は却下。1873年10月26日、ブルックナー自身の指揮するウィーン・フィルにより初演。1876年2月20日、同じ顔触れで再演。1877年、大幅に改訂(=第2稿)。以後1877年の第2稿と称する楽譜は、1892年ウィーンのAlbert J. Gutmann社よりブルックナーの弟子シリル・ヒュナイス(ツィリル・ヒューナイス)校訂により刊行されたのを初めに、1934年ハース版、1965年ノーヴァク版、2007年キャラガン版と刊行されてきました。この中でハース版とノーヴァク版は第2稿(1877年稿)をうたいながらも第1稿(1872年稿)が混在していることが指摘されており、キャラガン版は1872年稿の要素を除いたものとされています。バレンボイム&ベルリン・シュターツカペレ、ティーレマン&ウィーン・フィルが採用しており、国際的に認知されているといえるでしょう。そのキャラガン版は1892年に出版された稿の一部を注釈付きで取り入れているため、それを除いて1877年稿の姿に最も迫ったのが今回のホークショー版ということです。1892年稿については、校訂者ヒュナイスの作業がブルックナー自身の承認を得たものか否かという、ブルックナーにありがちな「作曲家本人の意思を踏まえた改訂か、弟子たちが勝手に行った改竄か」問題をはらんでおり、キャラガンはブルックナーの意思が(ある程度以上)反映されたものと考え、ホークショーは否定的なようです。ホークショーの作業の具体像については『NBG III/1: 2/2』の刊行が待たれますが、一足先に録音が聴けることに興味を惹かれるファンは少なくないことでしょう。ポシュナーの演奏は引き締まったテンポとメリハリの利いた造形でベートーヴェン的といいたくなるようなアプローチですが、第2楽章の穏やかな表情を湛えたサウンドと広々としたテンポは、ブルックナーの緩徐楽章を聴く楽しみに浸らせてくれます。(参考データ)演奏時間比較 ポシュナー/ホークショー版(16:15/13:57/6:18/15:12=51:47)               バレンボイム/キャラガン版(17:23/13:03/7:51/16:02=54:19)

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